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2022/02/24

閉店することになりました

HPの新着情報にはすでに記載してアップしましたが、この度閉店させていただくことといたしました。
再開を待たれていた方にはこういう結果となり申し訳ないと思っております。

事故後3ヶ月時点でこのブログを一度アップしており、それ以来もうすでに1年経ってしまったわけですが、この期間のことを少し書き残しておこうと思います。



腕のリハビリ自体は昨年の5月ごろ (手術後6ヶ月) に終わっています。また自動車保険により担保される治療や診断も事故後1年、つまり昨年11月初頭に終了しました。それ以降は自費での治療やリハビリは続行可能なんですが、実際のところリハビリで改善できるところはほぼ終わっており、続けてもそれ以上良くはならないということで打ち切りとしました。

受けた手術はORIFと呼ばれるもので、チーズちくわのように骨の中にパイプを入れて固定するというものです。凸の場合は右上腕がポキッと折れていたので、肩を切ってそこからパイプを差し込み、ひじの部分と肩の部分をボルトで留めるというもの。寝ている間に全て終わったのでどういう作業なのかはわからないですが、レントゲンではパイプとネジがはっきり写し出されて留められているのがわかりました。自分の体がそうなって見えるのは興味深いものですね。ああこうやってつながったのか、と。

この手術のいいのはギプスをつける期間が短くて済むので、すぐにリハビリに入れること。もちろんパイプでつながっているとて、骨が着かないまま負担をかけるとネジが折れたりしてパーになってしまう。なのでそこは診断を訊きながら少しずつすすめていきました。

前回のブログが手術3ヵ月後ですが、この時点ですでに車 (軽トラ) で通院できるようになっています。もう腕は110度くらいまでは上がるくらい戻っていたと思いますが、まだ右手でハンドルを回すことは全然できなかったと記憶しています。腕を上下方向に動かすのはそれほど痛みも違和感もなかったんですが、左右方向に動かすと痛みや違和感が出てきて「あ、まずい」と感じる。不感帯があって意のままにならないんですね。ちょっと無理をすると次の日に骨折時以上に患部が痛むし。

そうこうしながら半年が経ち、昨年の夏ごろには右腕のブラブラと頼りない感覚も大分治まってきたのでバイクにも乗れるようになりました。事故をした通勤牛V100は凸が犠牲になったお陰をもってほぼダメージがなく (倒れたのが路側の草むらだった)、真っすぐ走れる状態だったのは不幸中の幸い。(※ ただ秋頃にはこのV100も調子を崩し、凸の整備が覚束ないために泣く泣く廃車にしてしまったんですけど。)



閉店することになった原因ですが、上記のような右腕の違和感というか言うことの利かなさがもっとも大きな要因です。たまたま在店中においでになった方や電話でお話できた方には雑談としてお伝えしたんですが、肘の回転方向のガタツキというか「遊び」というのか、不感帯は機械整備の作業にはひどくダメージがあることを思い知らされました。全然何もできないわけじゃないんですけど、とにかく頻繁に引っかかって整備が途中で止まってしまうんですね。そして諦める部分も多い。

具体的にはドライバーでネジを回す、という作業。バイクのみならず機械整備では基本のキ。教えたら子供でもできる当たり前な行為なんですが、これがもう既にタイヘン。まずドライバーの柄を持って+ネジの頭にドライバーの頭を持っていくがグラグラ安定しないので一発でピタッと嵌らない。特に長いタイプのドライバーは左手を添えてネジ頭に持っていかないと全然ダメです。

ネジ頭に+を嵌めて回す段になると、固く締まっていないネジならそれほど苦もなく緩むものの、キャブレター周りのネジは固いものが多く一苦労。ねじ回しは押す力が7、回す力が3だと言われるんですが、押す力が足りないので全然回せない。それを回してしまうと舐めて (ネジ頭を潰して) しまう。とてつもなく固いネジならいざ知らず、事故前なら普通に緩めていた程度のネジを舐めてしまうという体たらく。

ならばここはショックドライバー (ハンマーで叩くと衝撃を回転力に変えてネジを回してくれる工具) の出番だ、と。ゲーム開始一分後にもうラスボスが出てくるような展開だけど仕方がない。ところが石頭 (ハンマー) を持つと右手がフニャフニャしてまともに叩けない。振り下ろす力も足りないし、ちゃんと石頭の重心がショックドライバーのお尻に当たらない orz

そうのこうので作業していても思っているように仕事が進まない。いちいち時間がかかるし、作業が止まるたびに代替できる別の作業手順を考えたりして、その度にストレスもいや増しに増すわけです。自分のバイクならいいけれど、お客様のバイクをこういう状況でやるのはどうなのか。お代を頂戴してやることだから下手を打つわけにはいきませんし、時間のお尻もあるわけでして。

やったわけではないけれどタイヤの交換も心配な作業です。店の片づけでホイールからタイヤを外す作業はしましたが、まずタイヤレバーをホイールとタイヤのリムのすき間に突っ込むのも、微妙に力が足りずに一発では決まらずグリグリやってしまう。処分するホイールなのでいいものの、お客様のタイヤ交換ならホイールにキズをつけることになってしまいます。また円いタイヤを外すためにタイヤレバーを前後左右に動かして作業をするところを、右腕が左右に上手く動かせないことですごく能率が下がるのです。常にレバーを引いてタイヤを外す (または嵌める) 方向にタイヤをくるくる回転させたらいい、というのは理屈なんですけど、実践するとさっぱり上手く回らない。健常時の倍以上時間がかかりました。



正直3ヶ月では復帰は難しい、ならば半年で、やっぱり無理なら1年で、、、と店を置いたまま1年以上が過ぎたわけですが、1年3ヶ月が過ぎた現時点でこの状態では、とてもじゃないが再開は不可能であると判断しました。副業込みで維持できる方法を模索したりしたものの、このブログがほぼ整備のことばかりであることからわかるように整備ナシの再開はありえない。さりとて薄利の営業スタイルゆえ整備士を雇える可能性は皆無です。店舗を維持できる方策が見出せなかったということです。

ご縁のあったお客様にご挨拶の機会なく閉店というのは心苦しいのですが、現在は山のような残務を少しずつ捌きながら店舗を畳んでいっているところです。なお店舗は4月末までには解約され、すべて撤去されることとなっております。



なお「閉店」としているのは、あくまで現住所のおおきにモーターの店舗を閉めるものであって「廃業」ではない、という意識を持っているためです。まあ現状では廃業も同然なんですが、整備を伴わない格好での営業なら続けられるわけでして (古物営業の許可はいただいているわけで)、何らかの格好で再開する方策は探っていくつもりでおります。もちろんフェードアウトする可能性も大いにありますが。

HP、弊ブログともしばらくは公開を続ける予定です。ですのでメールアドレスはしばらく使用できる予定です。また店主凸が店内に居る時間帯は電話にも応対可能です。(※ ただし修理は上記のような理由によりできる作業が限られるため、お断りする可能性が低くないことをご承知置きください。)



この記事が弊ブログ最後の記事になるのか、また書き込むことがあるのかは現時点では自分にもわかりません。お知らせすべきことがあれば店舗HPにアップするでしょうが、ここはブログなのでそういう発信の場ではなかろうと思っています。

ケセラセラ、ですねぇ。




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2021/02/15

手術から3ヶ月経ちました

昨年11月7日の晩に事故に遭い (転倒しただけですが・・・) それ以来休業とさせていただいております。先週についに休業が3ヶ月を超えてしまったわけですが、前回の記事に問い合わせのコメントをいただきましたので、現状を書き綴りたいと思います。

退院して2ヵ月半となるわけですが、通院してのリハビリは続いています。というか動かない腕と肩を何とか動かせるようにしない限り復職は望めません。折れた部分がどれくらい回復してつながってきているかは全く自覚できません。金属パイプとボルトで留めてはいるものの、どれくらい力をかけても大丈夫なのかわからないし、痛みと浮遊した感覚のためにそもそも力が入らない。

左腕の骨折でなくて良かったと思えるのは軽トラックの運転ができるということです。AT車ならそうは思わなかったかも知れませんが、マニュアルのシフトをコキコキ動かすのがもし右手だったら、と思うとゾッとします。




店のほうですが、この3ヶ月の間に全く何もしていなかったわけではなく、休業前に請けていた事故車の修復と、たまたま店舗にいたときにご来店された方の修理は承りました。どちらもスクーターの外装の交換で、あまり力を入れる必要のない作業でした。とは言っても実際作業をしてみると今までの倍近く時間がかかるので、正直「やってられない」感じです。単純に商売として全然割に合わない。痛い目をした上でこれだもんなぁ。

もうひとつ、事故前にシート張替えの作業を承っていたんですが、こちらは現時点ではまだ満足な施工ができる自信がなく、お待ちいただいている状況です。シート地の張替えはレザーを引っ張る力が足りないとシワシワのボコボコになってしまう。手首から先の動きには問題はないんですが、引っ張る腕の力には不安があります。

2月半ばの現時点では、+ねじメインの外装とかバッテリーの交換だったり、キャブレターの洗浄くらいなら出来そうです。ただそのキャブレターが外れにくい場合はいきなり作業が滞る可能性が高いです。トゥデイとかスクーピーとか、キャブレターを取り外すのに腕力を使うことが少なくないですもんね。

一方で現状作業できないのはタイヤ交換、スクーターのクラッチ周りの分解作業、エンジン分解などの重整備、そして一部車種のオイル交換です。これでは納車整備はまったくできません。だいいち、
まだバイクに乗れない
のが最大のポイントで、これでは試乗チェックすらできない。バイクに乗れないバイク屋なんて ――――




いつ再開できるのか、という質問にどう答えたらよいのかは、自分でもわかりません。当初3ヶ月が回復の目処だと思っていたんですが、3ヶ月がこうして過ぎてみると、たかが骨折でこうも日常的な生活が戻らないものなのかと失望している部分もあります。ちょっと重いものを持ち上げると患部に痛みが戻ってしまい、次回からのリハビリのメニューが元に戻ってしまうんですよね。

今のところ店内の不良在庫のバイク車体を少しずつ業者やオークションに出荷して食いつないでいますが、不動のバイクも少しずつ軽トラックに積載できるようになってきました。今まで体力だけでガンガンやってきたんですが、こういう身体になってみると小技やコツを生かしてやらないと同じように載せられないことに気づきます。大ベテラン (平たく言えばおじいちゃん) の二輪店がバイクを触れなくなって自転車オンリーになる、というのがすごく分かる気がしますわ。

店長凸の場合は体力がそこまで落ちている訳ではないので、腕が完治すれば戻れるレベルです。とは言え原付スクーターを軽トラックの荷台に載せるのに、今まで使うことのなかった膝や足の甲など総動員して何とか凌いでいる現状では、復帰は甚だ心許ないと言わざるを得ません。

骨がシッカリくっついてくれれば、例え整備中に負荷をかけて痛くなっても悪化する (剥離したりする) ことはなくなるわけで、そこが一応復帰できるポイントなのかなあ、という気がします。ただ通院リハビリは続くわけで、再開した場合は今までとは店の営業スタイルは変えていかざるを得ないなあとも思っています。




いずれにせよ今言えることは、もしも開店しても8割以上の作業をお断りせざるを得ない現状では再開はままならない状況であるということです。お待ちいただいている方には申し訳ないです。変化の兆しがあればこのブログやHPでお伝えしたいと思います。

(※ 休業中に電気の契約が切れたことに伴い、IP電話まで通じなくなっているようです。このブログやHPでのお問い合わせは受付できます。ただ修理など作業は上記のとおり請けられない状況ですので、ご承知おきください。)




2020/11/16

入院しました ②自動車保険のありがたさ

前回救急車で病院に連れて来られるところまで書きました。

搬送されたのが土曜日の夜中、宿直の看護師さんとかはいらっしゃったけれどドクターは不在、治療らしいことは何もできません。顔と膝を擦りむいていたのでそこだけ応急処置をしていただきました。全て終わって病室に入って寝ることができたのは夜中の2時ぐらいでした。

翌日も日曜日でドクター不在のため診療はなし。痛み止めだけ頂いてただ1日寝るだけ。

翌々日月曜日に診察を受けまして、この時点で正式に手術決定。診断は上腕骨骨幹部骨折。レントゲン写真を見ると漫画で書いたようなポキポキでした。

ヒビくらいだったらギプスで固定しておけばそのうち繋がるんでしょうが、大きな骨が三つに分断されそれぞれがバラバラになってしまったので、物理的に寄せて固定しないと治らないということでしょう。



さて入院となれば費用のことが気になります。赤貧の零細自営業ですから、大きな費用を払うとなればとてもじゃないけど長い期間入院はできません。

事故といえば保険なわけですので、家で加入している保険屋(知り合いのバイク屋です)に聞いてみた。通勤牛V100は100ccですが原付扱い。ウチの仕事用軽トラックの自動車保険に付帯しているファミリーバイク特約の範囲内です。

車の保険はその知り合いにお願いしてもう15年くらいになります。年々少しずつ等級が上がり、そのたびに少しずつ契約やオプションを変えてきています。ファミリーバイクの特約でも細い契約があるみたいなんですが、聞けば直近の契約で自損の場合の傷害なども全て担保される契約にしていたとのこと。

いやマヂ助かった 

弊店でバイクをお買い求めのお客様には、「自賠責だけではなくて任意の自動車保険に入れるなら入っておくほうがいいですよ」と話をしてはいますが、自分の怪我でホントに深ーく実感しました。

ちなみに5日以上の入院で支払いが可能とのこと。今回は1から2週間は入院確定なので、支払条件はパスします。またその後の通院の治療費や交通費も全て支払いの対象内ということで、我慢して通院を削ることなく治療に専念できそうです。


弊店でファミリーバイク特約の話をする時は、どうしても対人や対物のことを念頭にすることが多いんですが、今回のような自損事故の場合にどのように担保されるのか、もし保険に入っていらっしゃる方は一度確認されたらいいのではないかと思います。うちは自動車保険の扱いはないんですが、多少でも参考にされるように少し勉強した方がいいなあと心底思いました。
2020/11/15

入院しました① 事故の経緯

先週お知らせとして事故をしたことを書きましたが、今日の時点で入院して一週間が経ちました。バイク屋がバイクの事故で怪我というのも情けない話ですが、せっかくなのでこの経緯を書き留めておこうと思います。何か読み取って反面教師にしていただければ、と。




転倒したのは先週の土曜日、少しだけ雨が降っていました。場所はPL学園の裏あたりで、何度かこのブログでも書いていますが信号もなく交通量の少ない道です。

時間は晩の11時、昼間はともかく夜は街灯が少なくて真っ暗の上路面も荒れていて悪いので、あまりスピードが出せません。ましてやその晩は雨ですから無理はできない。30km/h制限の道ですが、ほぼそれぐらいのスピードで走っていたと思います。晴れの日中ならもっと飛ばしているんですけどね。

左カーブを曲がる落とした時にいきなり右に滑り、ブレーキをかけて立て直そうとしたらすぐに反対側に滑り、道路の右端にハンドルを握ったまま横倒しになりました。この間おそらく1秒ちょっと。立て直すどころかハンドルから手を離して逃げることすらできなかった。

ちなみに滑ったのは後輪です。ウチの通勤牛 V100、前輪は山がなくてそろそろ危ないと思ってましたが、後輪は今年新品交換して間がないので、まだ山は十分ありました。どんなにタイヤの山があったとしても、悪い道路状況には勝てないもんなんですねぇ。




転倒後の話ですが、しばらくの間痛さとショックで動けず。多分2〜3分ぐらいでしょうか。

その後起きようとするも右足はバイクの下敷きなのでうまく起きられない。やっさもっさしている時に右手の異変に気付きます。ブラーンと垂れて、自分が持とう、支えようする場所に手がいかない。脱臼した??

それでもなんとか車体を立て直しバイクのエンジンを始動。そのまま走り出しましたが右腕に力が入らず、ビシッと真っ直ぐ走れない。アクセルとブレーキは普通に操作できるんですけどね。仕方なく歩くぐらいのスピードでそろそろそろそろ進みました。

南阪奈道路の下までなんとかたどり着いて119に電話。転倒してから20分くらいは経っていました。説明しやすい場所で電話を、と思っていたんですが、消防署って携帯の発信地がその場でわかるもんなんですね。初めて知りました。


10分も経たずに救急車が到着、救急隊員さんは一目見るなり「骨折です」。そのままバイクは現地に置いて救急車に乗せられ、右腕は三角巾で固定。あぁ、ケガと言えばこの絵だなぁ。まさか自分がこうなるとは…

無事救急車に乗せられたのは良かったんですが、そこからが長かった。隊員さんがあちこちの救急病院に連絡されても次々と断られる。サタデーナイトですからどこも体制が薄いんでしょうか。それでも5、6件目でなんとか OK が出て、無事搬送されることになりました。美原から東住吉に、結構離れることになってしまいました。



入院してからのことはまた続きで。
2020/11/08

休業のご報告

店長凸が昨晩バイクで帰宅中、滑って転倒してしまいました。その後途中までバイクで帰宅しようと頑張ったんですが、上腕を骨折してしまいましてまともに運転できず、救急搬送となってしまいました。

お預かりのバイクはなるべく早くお渡ししたいと思っておりますが、そのまま入院となってしまったため現状では動きたくても動けない状況です。

店舗につきましては怪我の回復次第となります。状況が進み次第、このブログでもアップさせていただきます。

ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願い申し上げます。